というわけで、セラミュの話は続くよ。
キャストさんへの愛を叫んだりします。
去年初めて彼女のうさぎちゃんを見たとき、最初こそ体が慣れなくて違和感があったものの、キラッキラの笑顔はまさにうさぎちゃんそのもので、すぐに大好きになりました。
それに、ほたるちゃんって本当にたった1公演の中でもものすごく進化する子なんですよね。
幕が開いた直後の印象と、2幕からの印象、エターナル変身後の印象、全然違って、くるくる変わる表情が本当に見ていて飽きなくて、気がついたら夢中になっていました。
そして、去年の公演でエターナルセーラームーンの羽根を背負うほたるちゃんを見て、彼女自身はあまり裏側とか努力を見せないタイプの子だからこそ余計に、あの羽根にどれだけのものを背負ってるんだろうと思ったら泣けてしょうがなくて、見るたびに泣いていました。
わたしは自分の経験とか性格上どうしても、後から入る子の方に肩入れしてしまいがちなところがあって、もちろんさーとんたちに最後までやってほしかった気持ちはあるし、さーとんたちの卒業はめちゃくちゃ泣いたし本当につらかった。
でも、それが叶わないことが決まった以上、引き継ぐ子たちを絶対に否定したくなかったし、絶対好きになりたかったし、なれる自信はあったし、応援しようと決めていました。
だから、前の5戦士と比べて何か言われたり、さーとんたちで見たかったって言われたりするのを見るたび、悪意がないのは分かっていても、分かっているからこそつらかった…
彼女たちが背負う荷物の重さは彼女たち自身にしか分からないけれど、その荷物を増やしてしまっているのはわたしたちファンにも原因があるから、わたしはどうしてもそれを一つでも減らしてあげたかった。
でもそれができなくて悩んだし凹んだし、逆に増やされて悔しかったし腹が立ったし、勝手にすごくしんどくて複雑な気持ちになっていました。
でも、羽根を背負うほたるちゃんを見て、彼女はそれも全部分かってるんだろうなと思ったんです。
プレッシャーとか、さーとんたちの想いとか、ファンの想いとか、全部。
全部分かって全部その羽根と一緒に一人で背負って、あそこに立ってるんだろうなって思ったら、その強さに本当に感動して涙が止まらなくて、その強さこそがセーラームーンそのもので、ほたるちゃんがセーラームーンで良かったなと心から思いました。
それを見てこの子のことを絶対応援しようと誓ったのが去年の公演でのことです。
もちろん他の4戦士も同じなんですが。
その後DVDのリリイベで生5戦士のあまりのかわいさとキラキラっぷりと神対応っぷりにメロメロになり、新5戦士のことも本当に大好きになったのですが、もうひとつほたるちゃんのことを一生推す!と決めた瞬間があって。
Amour EternalのDVDの特典映像でほたるちゃんと大和さんの対談の中でのことですが、大和さんの年々舞台もステップアップしてるよね~みたいな話の流れの中でほたるちゃんが、「だから4段目に行かなきゃいけないっていうプレッシャーはありました。1段目からスタートはできないぞっていう…」って話してるんです。
これがわたしの中ですごく衝撃で、なぜってこれを彼女は笑顔で言ったんですよね。
さらっと話してるけど、これ考えたら本当にとんでもなく大変なことだったと思うんです。
それを笑顔で話すほたるちゃんが本当にかっこよくて、ますます大好きになりました。
そんなこんながあって、大好きになれたほたるムーンの今年の公演。
最初からその成長ぶりに驚きましたが、今回はお話の展開上つらいシーンが何度もあって、仲間を奪われるたびに響くほたるムーンの悲痛な叫びが本当につらくてつらくて、あれを聞くたび号泣していました。
去年からそうだったけど、ほたるちゃんって公演の中でもどんどん進化して、見るたびに最高を更新してくるんですよね。
本当にこの子はどこまで行くんだろう。
エターナルセーラームーンの変身シーン、去年はその羽根の重さを思って勝手に泣いていたわたしですが、今年のエターナルセーラームーンは本当にひたすら強くて美しくてかっこよかった。
そしてまたエターナル変身後のほたるムーンちゃんが、本当に別人のように変わるんですよね。
前の記事でもちょっと書いたけど、本当に変身してるんですよ。
あのほたるムーンちゃんを見るだけで涙が止まらなくて、どうしてあんなに強いんだろうと思っていたんですが、大楽のカーテンコールの挨拶で、彼女は「みなさんのおかげで最後まで強くいることができました」って言ったんです。メモとかしてないのでニュアンスですが。
そういうところが本当にうさぎちゃんなんですよね。
絶対に自分のことじゃなくて、みんなのおかげだって言えてしまう。
ほたるちゃんがうさぎちゃんで本当に本当に良かった。
さーとんから受け取ったバトンを大切に繋いでくれて、最高の形でラストを飾ってくれて、本当にありがとう。
これからも一生大好きです。
最初に全員女性キャストと聞いたときは、どうなるんだろうとドキドキしていたけれど、このセラミュに関しては本当に成功だったと思います。
武内先生の描くあの繊細で素敵な男性キャラをあそこまで完璧に表現できたのは、宝塚で女性が理想とする男性を演じてこられた大和さんだったからできたことだと思っています。
初演のレコンキスタのときの日替わり特典で、確か大和さんと平光さんとおさぶさんのアフタートークがあった回があったんですが、そのときにおさぶさんから「大和さんのタキシード仮面様は武内先生も本当にお気に入りで、タキシード仮面はもう大和さん以外考えられない、ずっと演ってほしいとおっしゃっていました」みたいなことを話されていた記憶があって。4年前のことなので完全にうろ覚えですが。
大和さん自身も「宝塚を卒業してもう男役はやらないと思っていたけど、お話をいただいて原作を読んでみたらとても素敵でぜひやりたいと思った」というようなことを言ってくださってるんですよね。
これまでの作品でタキ様を演じてくださってる男性方って、2次元も3次元でもだいたい最初はタキ様見て「なんだこの胡散臭いやつは…」っていう反応じゃないですかw
もっちー(言わずと知れたバンミュ2代目タキ様)なんて「こいつだけはやりたくないと思った」とまでww
いやそれが嫌とかそういうことではなくて(もっちーまもちゃんも大好きです!)、男性的には普通の反応だと思うんです。だから「ぜひやりたい」と言ってくださったのは大和さんが初めてだった気がして、タキ様推しとしてはそれが結構嬉しかったりもしました。
やっぱりそういうのは女性ならではの感覚なのかなとも思うし、あの華麗なマント捌きやキザなセリフを照れなど一切なく完璧にこなしてしまうのは、宝塚出身の方だからできたことだろうなと思うんですよね。
大好きなまもちゃんをあんなに完璧にかっこよく素敵に演じてくださって、毎回客席から「タキシード仮面様かっこよかった~♡」なんて声が聞けるのはネルミュくらいなので(かっこいいだけじゃないアニメやその他メディアのタキ様ももちろん大好きですが!)、そういうのも嬉しかったです。
そして今回特に感じたことなんですが、大和さんをはじめ、宝塚出身の役者さんって本当にプロ意識の高さが段違いなんですよね。
初演から毎回何人か出てくださってますが、今回だとしゅうさんとさやかさんは引き続き、ギャラクシアのココさんやクロウのイリヤさんも。
もちろん他の役者さんもみなさんすごいんですが、宝塚出身の方って若い頃からあの厳しい世界で生きてきてるからか、技術的なことはもちろん、意識の持ち方とか役への向き合い方とかさすがだなぁと思わされることが多くて、本当に尊敬と感謝の気持ちでいっぱいです。
なかでも宝塚でトップに立っていた大和さんは、前の記事にも書きましたが、本当にそれが別格だなとずっと感じていました。
宝塚のことは詳しくないのですが、トップスターって持って生まれた才能とかルックスとか運とか、きっとそれもあるんでしょうけれど、それだけで立てる場所では絶対にないはずなんですよね。
本当に努力の人なんだと思います。
そしてご本人は本当にめちゃくちゃ優しくて素敵な方で。
初演で初めて大和さんファンの方の拍手とか出待ちとかを見たときは結構衝撃でしたが、みなさん本当に大和さんのことが大好きで、大和さんも常にファンの方のことを一番に考えていらっしゃって、あの信頼関係はすごく素敵だなと思います。
もともとセーラームーンのことなんて全く知らない大和さんファンの方も、一緒にセラミュを楽しんでくださって、作品を好きになってくださった声を聞くことも多くて、それもすごくありがたくて嬉しかったです。
大和さんの存在が大きすぎるがゆえに、まもちゃんが結構活躍するネルミュオリジナル展開が好きではない人もいるかもしれませんが、わたしは大和さんのまもちゃんじゃなかったらこんなに完成度の高いミュージカルにはできなかったと思うし、こんなに素敵なラストを見ることはできなかったと思います。
5作品どれが欠けてもあのラストにはならなかったと思うんです。
それに前の記事でも書きましたが、大和さんの存在が若いキャストに与えた影響力はすごく大きいと思うし、初舞台初ミュージカルのキャストもいて、そこで大和さんのような役者さんと共演できたのはすごく財産になるとも思うんですよね。
大和さん自身も、若手に囲まれての環境や、宝塚の男役とはまた違う視点での男役を毎回楽しんで演ってくださっていたように思います。わたしの勝手な印象ですが。
そして、まもちゃんを、うさぎちゃんを心から愛して最後まで演じてくださいました。
大和さんのまもちゃんで、最初から最後まで見ることができて、念願だった「永遠に一番美しく輝く星だよ」を聞くことができて、本当に幸せでした。
ありがとうございました。
そして最後に、セーラーコスモス役、大久保聡美ちゃん。
2年前、ついこないだのことのようですが、惜しまれながら卒業した5戦士。
あれだけ立派に卒業した舞台に、2年で戻ってくるのは簡単な決断ではなかったと思います。
わたし自身も発表されたときはもちろんすごく嬉しかったけれど、ほたるムーンも大好きになれただけに、少し複雑な気持ちもありました。
さーとんもほたるちゃんもどう思うんだろうって…
今のムーンは間違いなくほたるちゃんだから、ほたるちゃんには自信を持ってセーラームーンとして生きてほしい。
でも、さーとんが同じ舞台に立つことで、これをさーとんで見たかったって言う人は絶対いるし、その言葉が彼女たちに届いてしまったらと思うと本当に胸が痛んだし(去年と似たような状況)、わたしも自分がそう思ってしまうんじゃないかと思うとすごく嫌で怖かった。
だからさーとんのコスモスはとても楽しみな反面、少し怖かったんです。
でも、そんなわたしの不安はほたるちゃんとさーとんが一掃してくれました。
セーラーコスモスとして舞台に立つさーとんはまぎれもなくセーラーコスモスで、もうあの頃のうさぎちゃんではありませんでした。
きっと前の5戦士に思い入れが強くて、いまだにほたるムーンちゃんたちを受け入れ切れずにいる人って少なからずいると思うんですが、わたしにそれがないのは、5戦士の卒業をこの目できちんと見届けられたことと、さーとんがセラミュを卒業してすぐの舞台を見に行けたのも大きいと思っています。
さーとんはもううさぎちゃんを卒業して、ちゃんと前に進んでるんだっていうのを見られたから、わたしもいつまでも固執しているのはさーとんたちにも失礼だと思ったんですよね。
そうやってこの2年間いろんな場所で経験を積んできたさーとんの努力は、セーラーコスモスにもはっきり表れていて、技術的にも精神的にも大きく成長した姿が見られて嬉しかったです。
もちろんコスモス自身がセーラームーンの未来の姿なので、彼女の中でうさぎちゃんの部分は生きているんですけど。
セーラーコスモスの言葉や想い全部、さーとん自身も自分と重なる部分が多かったのではないかと思うと、本当に泣けてしょうがなかったです。
そういうのも含めて、あの複雑な役を演じられるのは、絶対にさーとんしかいませんでした。
キャスティングしてくださった平光さんにも、受けてくれたさーとんにも感謝しかありません。
そしてほたるムーンちゃんとさーとんコスモスが寄り添うシーンに本当に救われました。
いろんな複雑な思いがあったけど、大好きな二人が同じ舞台に立って、同じ時間を生きてくれて、セラミュでそれが見られるなんて思っていなかったので、とても幸せでした。
加えてステージ上以外でもほたるちゃんがさーとんのことを「さーとん姉さん」と慕って、一緒に出掛けるほど仲良くなれたようで、こんなに嬉しいことはありません。
二人のツーショットを見るだけで救われる人ってきっとたくさんいると思います。
さーとんのブログを読んでめちゃくちゃ泣きましたが、本当にたくさん迷ったり悩んだりしてくれたんですよね。
でも、さーとんがコスモスとしてあの舞台に立ってくれたことで、卒業した戦士の想いもファンの想いもさーとん自身の想いも全部、浄化された気がします。
東京2日目に見たときは、キャラのせいなのか緊張のせいなのか、カーテンコールでもさーとんの笑顔があまり見られないような気がして少し寂しいなと思っていたのですが、豊橋で見たときにはいつものさーとんの笑顔だったので、やっぱり公演を重ねていくうちに気持ちの変化があったのかなと思いました。勝手な想像ですが。
わたしにとって初めて見た生のうさぎちゃんがさーとんで、それを引き継いで最高のラストを見せてくれたのがほたるちゃんで、ラストにさーとんとほたるちゃんが共演してくれて、本当に本当に良かった。
全部ミラクルロマンスだったんだなと思います。
二人のうさぎちゃんに出会えて良かった。
たくさんの幸せをありがとう。
二人とも大好きです。
そういうわけでめちゃくちゃ長くなったセラミュの愛を語るシリーズは一応おしまいです。
他のキャストさんについても言いたいことはいっぱいあるけど、これ以上長くなるのもアレなので、また絶対書く機会があること信じて、しばらくセラミュロスを引きずりながら生きていきます。
半年放置したかと思えばいきなりド長文を書いたりする気まぐれで本当にすみません…w
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!お疲れ様でした!笑