いまだにセラミュロスを引きずっているわたしですが、みなさまいかがお過ごしですか?
ミュージカル「美少女戦士セーラームーン-Le Mouvement Final-」大千秋楽が終わってしまいました。
5年間続いたセラミュの集大成、本当に本当に素晴らしい舞台でした。
「5年」と聞くと結構な年数な気がするけれど、本当にあっというまだったなと思います。
5年分しっかり歳をとっている事実は悲しいけど…(やってることが4年前と変わってないのも悲しいw)
4年前、セラミュを初めて生で見たときの衝撃は、今でもよく覚えています。
ずっと映像の中だけでしか知り得なかったセラミュの世界。
目の前に本物のセーラー戦士がいて、しゃべって歌って踊って戦って…今まで見た他のどの舞台よりもキラキラしていて、客席の熱量もステージからの熱量もすごくて、なんて素晴らしい世界なんだと感動しました。
それから毎年、その素晴らしい世界を見ることができて、会場で会ったふぉろわさんたちと「あそこが良かった」とか「来年はどうなるのか」とかあーだこーだ感想をおしゃべりするのも毎年すごく楽しみで、本当に幸せな5年間でした。
今は終わってしまったことがただただ寂しいけれど、とりあえず今年の公演を振り返ったりしてみます。
東京公演二日目が自分的初日だったのですが、そのときの感想はネタバレ控えめ(でもないかもしれない)でツイキャスでしゃべったので、ネタバレありで好きなところとか感想とかを思いつくままに書いていきます。(びっくりするくらい長いよ)
最初っから最後までずっと泣きながら見ていたので、何から書いたら良いのやらですが…
とにかく全部最高でした!!!!!
あの原作第5部をどうミュージカルにまとめるのか、各キャラ(特にタキ様)の見せ場をどう作るのか、去年から平光さん超頑張れ…と言ってきたわけですが、もうさすがとしか言いようがなかったです。
原作ベースにアニメやバンミュで見たいところはちゃんと入っていて、それぞれの見せ場もきちんとあって、バランスが最高でした。平光さん天才です!
幕が開いてまず最初に驚いたのが、うさぎちゃん役の野本ほたるちゃんの成長…!
去年からすでにちゃんとうさぎちゃんだったし、大好きだったけれど、発声や口上の言い回しなどを去年とはかなり変えてきていて、よりうさぎちゃんらしく聞きやすくなっていました。
めちゃくちゃ頑張って工夫したんだろうなぁ…本当にすごいよ。
ほたるちゃんについては愛があふれて止まらなくなるので、あとでちょっとまとめて書きますw
そんなほたるちゃんの成長に驚きつつ、空港のお見送りシーン。
まもうさちゃんかわいい最高大好き!ってなっていきなり泣いたんですが(早い)、まもちゃんが指輪渡したいのにライツに邪魔されて、ポケットを気にしてそわそわしてるのが個人的まもちゃんかわいいポイントですw
その後すぐバラバラにされるけど…めちゃくちゃつらい…
気を取り直してライツ。ライツめちゃくちゃ良かったです!
このまもちゃん大好きのわたしがライツに転がることってあんまりないんですが(普通にライツも好きですが)、3人ともとっても良かったです!
大気さんが最初から超大気さん(´●-●`)でりおなさんさすがすぎる…ってなったし、さきちゃんの夜天くんは原作の性格悪めの夜天くんな感じがすごく良かったし(VSみちるさんがあったのが嬉しかった!)、なんといってもめいくちゃんの星野!めちゃくちゃ好きでした!このわたしが星野を好きって事件ですよ!笑
星野がそんなにグイグイ来るわけでもなく(「俺じゃダメか」って言わない)、わたし的にはちょうどいいほしうさなのが良かったです。
脚本演出が良かったのもありますが、めいくちゃんのバランス感覚も良かったんですよね。
星野はひたすらイケメンで本当にかっこいいんですが、ファイターになると話し方だけじゃなくて声も変えていてちゃんと女の子なところもすごく好きでした。
スリーライツ曲の「Wandering Stars」も死ぬほどかっこよくて大好きで、途中で止めるアイアンマウスちゃんを若干恨みました。
お願いだからスリーライツコンサートをやってくれ!ペンラを振らせて!笑
ちょこちょこバンミュ要素が入っていたのも嬉しかったですね。
コントスリーライツとか、「My Only Love」(星→うさ→まも曲)の演出とか。
「My Only Love」は大好きなシーンの一つなんですが、バンミュの「I Miss You」(こっちも大好き!)の演出にかなり寄せてきていて、「I Miss You」(さゆり星野ー!)を思い出さずにはいられませんでした。
ここバンミュでもそうなんですが、うさぎちゃんが絶対星野のほう見ないのが切なくて良いですよね。
火球様も良かったなぁ。
岡村麻未さんのあの物腰柔らかそうな感じが火球様の雰囲気にぴったりで、そしてあの歌唱力…!
歌だけであそこまで表現できるのが本当にすごいと思いました。
ライツとの関係性も良かったです。
うさぎちゃんだけじゃなくて、内部4守護も去年とは見違えるほど成長していてびっくりしました!
去年はただひたすら戦士になろうと必死だった印象ですが、今年はみんな表情や演技にも少し余裕ができている感じがしたし、歌もダンスも格段にレベルアップしていて感動しました。
4戦士で歌う「乙女の道」や「Sailor Make Up!」も大好きです。
「乙女の道」はあみちゃんの歌声が素晴らしいし(あとレイちゃんの衣装がえっち!笑)、「Sailor Make Up!」のカウントズレの振りがかっこよくて好きです。
美奈レイの「男なんかお呼びじゃないのよ」のシーンがあったのも嬉しかったです。
そのあとの「あったかいね…」のとこで号泣。
9戦士曲の「Sky of Jewels」も大好き!
これもちょっとバンミュ意識してますよね。
戦士一人ずつ順番にスポットが当たって名乗っていく紹介曲な感じ、「21st Century 恋の戦士じゃいられない」っぽくてみゆきちゃんを思い出しました。(わたしの中であれはみゆきちゃんの曲)
後ろのほうから全体を見たときに映像と曲のリンクが本当に綺麗でめちゃくちゃ泣きました。
これがアイアだと表現しきれてなくてつらかったんですよね。憎きアイアシアター…
新しく未来サターンを迎えての外部4戦士も良かったです。
未来ちゃんはお顔立ちがはっきりしてるからステージメイクと衣装の似合うこと…!
ダンスもキレッキレで鎌ブンブン振り回して踊るのがめちゃくちゃかっこよくてかわいかったし、ちょっとハスキーボイスな感じもあの元気なほたるちゃんには合っていて好きでした。
公演前から未来ちゃんがやりやすいようにちゃんと迎えてあげようとしていたのがすごく伝わってきた外部3戦士の大人チームも、絆の強さが見えて、外部家族すごく良かったです。
「Sky of Jewels」のサターンソロのときのプルートがサターンを見守る目が母性全開で本当に優しくて好きでした。
せつなさんのおばさん要素も入っていて嬉しかったし(これもバンミュ)、夜天くんの口紅貶しにブチキレるみちるさんも、モテる男が嫌いなかわいいはるかさんも良かった!
特にこの3人は登場からラストまで役を演じ切れたというのもあって、本当に自身の役を愛して最後まで全うしてくださったのがとても嬉しかったです。
そして、個人的に一番泣いたのが2幕最初の「私達は知っている」のシーン。
みんながやられてしまって一人になったうさぎちゃんがライツの家で眠ってしまい、夢の中でみんなが出てくるシーンです。
どれだけみんながうさぎちゃんを愛しているか、そしてうさぎちゃんがどれだけみんなを愛しているかが伝わるすごくあたたかいシーンなんですが、夢の中だと分かっているだけにその後の展開を考えると本当につらい…
でも、ネルミュって初演からずっと「命がけでプリンセスを守る」というのがものすごく色濃く描かれてきたと思うのですが、それがなぜなのか、彼女たちがそこまで命をかける理由というか、答えみたいなものがここで明らかにされているような感じがして、平光さんが描きたかったのはこれなんじゃないかなと、なんとなく思いました。
とても素敵な演出だったと思います。
まもちゃんも出てきて毎回アドリブで違う男の手料理を披露してくれるのも嬉しかったです。
「タキシード・ラ・スモーキング・ボンバーグ」とか「プリンス・エンディミ小倉トースト」(豊橋ver.)とか「タキシード・ラ・スモーキング・ボンゴレ」とかバリエーション豊富で毎回楽しみでした!笑
でも、そのすぐ後にまもちゃんが歌う歌詞で号泣。
「俺にしか見せない弱さも 敵に見せる強さも」って歌うんですが、「俺にしか見せない弱さ」ってめちゃくちゃ良くないですか!?
まもちゃんにしか見せない弱いところがあるうさぎちゃん、きっとまもちゃんもうさぎちゃんにしか見せない顔があるんじゃないかなと思います。
まもうさちゃんのそういうところがたまらなく好きなので、平光さんがちゃんと入れてくださったのが嬉しかったです。
まもちゃん男の手料理に笑いながらここで呼吸困難になるほど号泣するので毎回しんどかったですw
あいりちびムーンの登場も良かった!
今回どうしても出番が少なくなってしまうのが寂しかったけれど、登場の満を持して感に感動しました。
あのあいりちゃんの声を聞くだけで泣きました。
本当に立派に成長したあいりちゃん…もう一番先輩戦士になってしまったものね。
セーラーカルテットが登場しない代わりにサターンがちびムーンと一緒に戦うのですが、未来サターンとのバランスもすごく良くて、この二人のシンメがめちゃくちゃ良かったです。
どっちもキレキレダンス系だから、シンメでぴょんぴょん戦ってるのがすごくかわいくてかっこよかった!
さーとんコスモスとのシーンも良かったです。
あいりちゃんだからこそさーとんとのやりとりが響きますよね。
そしてそのさーとんコスモス。
本当によく帰ってきてくれました。
2年前とはまるで別人のように歌唱力も表現力も上がっていて驚きました。
この2年間いろんな場所でいろんな経験を積んださーとんが、成長した姿を見せてくれて本当に嬉しかったです。
1幕のコスモス登場だけでその神々しさとさーとんが帰ってきてくれたことに感動して泣いたのですが、終盤のコスモスの曲で号泣しました。
「全てを捨て去る勇気と 全てを受け入れる勇気 セーラームーンから授かった大きな力で この二つの勇気を持てたとき 私は真のセーラーコスモスになれるの」
この歌詞が歌えるのはさーとんしかいない。
セーラーコスモスは絶対にさーとんにしかできない役でした。
帰ってきてくれてありがとう。
セーラームーンってハッピーエンドのようで、セーラーコスモスの存在があることで、ものすごく残酷な事実を残したまま完結してしまっているんですよね。
でも、このさーとんのコスモスを見ていたら、コスモスにも明るい未来があってほしい、きっとあるんじゃないか、そんな希望を抱かずにはいられませんでした。
遥か遠い未来でコスモスが笑っていてほしいです。
ちびちびちゃんもかわいかったなぁ。
今回つらいシーンが多いだけに本当にちびちびちゃんのシーンが癒しでした。
Wキャストでしたが、ふたりとも全然違うアプローチで、どちらも良くてどちらも最高にかわいかったです!
ちせちゃんのちびちびちゃんは幼さゆえの危なっかしさとたどたどしさがあるんですが、それがまたかわいかったし、「ばっ!」のとこが好きです(笑)
ひなりちゃんは星野とうさぎちゃんのシーンでふふふってしてるところのませてる感じがめちゃくちゃかわいくて好きでした。
カーテンコールの挨拶ではちっちゃいのに頑張ってきちんとしゃべるちせちゃんと、途中で泣いちゃってちせちゃんにトントン慰められるひなりちゃんが死ぬほどかわいくて客席爆笑&号泣で最高でした。
今回の敵キャラもまたみんな愛すべきキャラですごく良かったです。
マウスとにゃんこ、セイレーンとクロウそれぞれの関係が絶妙で素晴らしかったし、なんといってもギャラクシア様!
めちゃくちゃ恐ろしかった。本当に最強でした。
通路側に座っていて睨みつけられたら怖くて泣いてたと思う。
でも原作にもあるギャラ様の最期のシーンがすごく良かったというか、すごく心に響きました。
「セーラームーン…お前は大きすぎて、まぶしすぎて、私には手が届かない」
と言って消えるんですが、わたしこれギャラ様に共感してしまってめちゃくちゃ泣くんですよね。
わたし自身昔も今もセーラームーンはずっと憧れで、きっとどこかでうさぎちゃんみたいになりたいと思ってるんですよ。
でも知れば知るほど、好きになればなるほど、手の届かない存在だって思い知らされて打ちのめされる…みたいなところがあって。
何言ってんだコイツ感がすごいですが、なんだかわたしはギャラ様の気持ちが分かるような気がします。
ギャラ様もきっと本当はセーラームーンみたいになりたかったんじゃないかな。
ずっと孤独で寂しかったんだと思うんです。
ギャラクシア役の五十鈴ココさんはそのあたりまですごく上手く表現されていて、素晴らしかったです。
そして、ラストシーンと並んで一番好きなのが、エターナルセーラームーンの変身シーン!
演出もすごく綺麗で本当にかっこよくて大好きなんですが、ここのほたるムーンちゃんの強さ…
びっくりするくらい強い目をしているんです。
エタムンちゃん登場だけで涙が止まらなくて、一秒も見逃したくないのに涙で前が見えなくてとても困りました。
本当に大好きなシーン。
映像化されたらエンドレスリピートしたいです。
そして本当にずっと見たかったラストシーン!
まもうさちゃん結婚おめでとう!!(号泣)
よくぞここまで…このシーンを待ってたの…
大和さんのまもちゃんで「永遠に一番美しく輝く星だよ」を聞くのが夢だったので、本当に嬉しかったです。
でもちょっとびっくりしたのが、大千秋楽のまもちゃんはラストのここで涙を流していたんですよね。
もしかしたら今までもここで泣いていたのかもしれないんですが、大千秋楽はふぉろわさんのおかげでかなり近くのお席で正面から見られたので、わたしはここで涙を確認できたのは初めてで、本当に綺麗に涙が頬を伝っていて…美しすぎて幻かと思いました。
今まで初演からずっと大和さんは完璧なまもちゃんで、もちろん毎年進化はしながらも、アイアだろうが梅芸だろうがクオリティはほとんど変わらない印象だったのですが、実はそれって本当にすごいことで。
若いキャストの成長が見られるのもセラミュの醍醐味ではありますが、本来最前でも後列でも初日でも千秋楽でもチケット代は変わらないのだから、同じクオリティを保つのがプロの仕事だと思うんです。
大和さんは完璧にそれができる方で、やはりさすがだなぁとずっと思っていたし、並大抵の努力でできることではないし、そういう方がカンパニーにいてくださるのは若いキャストにとってもものすごく意味のあることだと思うんですよね。
だからわたしは大和さんがまもちゃんで本当に良かったと思っているし、大和さんのまもちゃんが大好きなんです。
でも、そんなずっと変わらず完璧だった大和さんのまもちゃんが、今回初めてこの大千秋楽では今までとは少し違って感極まっているように見えて、それを見て本当に最後なんだと実感してしまってめちゃくちゃ泣きました…
なんかもう最後これで動揺してしまって感情迷子で泣き崩れて大変でしたw
本編終了後に初演からの振り返り映像が流れて(引くほど泣いた)、人気ナンバーを歌うライブパートがあるのですが、ここは毎回本当に幸せでした!
特に13戦士で歌う「愛のStarshine」が大好きすぎて、聴くたびに「今がわたしの人生のピーク!」「わたしはこれを見るために生まれてきたんだ!」と思って見ていました。
普段はクールな外部やライツも笑顔であのかわいい振付を踊るのが最高にかわいいんですよね。
あとずっと敵だったりおなさんがこの曲を歌っているのは感慨深かったです。
でも、大楽ばかりはこれが見られるのも最後だと思うと涙が止まらなくて、ただでさえ目が足りないのに涙で前が見えなくてつらすぎました!
そんな感じで、本当に素晴らしい最終章で、とにかく今は「ありがとう」っていう言葉しか出てこないです。
一番見たかった形で、一番見たかったラストを見ることができて、大げさじゃなく本当にセーラームーンファンで良かったなって何回も思いました。
素敵な形で完結させてくださった脚本演出の平光さんはじめスタッフの方々、大きな愛を持って演じてくださったキャストのみなさん、5年間セラミュに関わってくださったすべての方に何度お礼を言っても足りません。
本当にありがとうございました。
でも、わたしは強欲だからセラミュがこれで終わりなんて嫌です。
まだまだほたるムーンちゃんたちを見ていたいし、ラストにはちゃんと卒業公演と卒業式をして見送らせてほしい…
テニミュのドリライとか昔のファン感とかみたいなライブやイベント形式でも見たいし、セラミュオリジナルストーリーも見たいし、キャスト変わってまた最初からも見たいし、セラミュが永遠に続いてほしい!!
本当に綺麗に完結させてもらえたから、ここで綺麗に終わっておくのがベストなのかもしれないけど!
それでもわたしはセラミュ会場のあの愛にあふれた空気が大好きなんです!
あそこにいる全員がそれぞれの形でセーラームーンが大好きで、ステージ上からも客席からもセーラームーン愛がガンガン伝わってくる、ちょっと…愛が…重いです…くらいの異様な熱量の空気感で包まれたあの空間がほんとに好きなんです。
わたしが生観劇にこだわるのはそこなんですが。
だからどうしてもあれをなくしてほしくない。
せっかく毎年クオリティも上がっていて、客数も伸びている印象だから、なんとかうまく続けてもらえたら嬉しいなぁ…
正直セラミュ自体が今終わることは考えにくいと思っているんですが(2020年に向けて2.5次元ミュージカルを世界へ!と言ってる業界の中で、セーラームーンって対世界にはかなり強いコンテンツだと思うので…外国人のお客さんも毎年増えてるし)、あそこまで綺麗に完結させてもらえてしまっているので、次ができるのかという感じではありますよね。
でもわたしはもう一回だけほたるムーンちゃんたちで見たいよ…
その後新キャストで最初からやろ…
とまあいろいろ尽きませんが、アンケートとかでちゃんと書きます。
ここまで書いて自分でも引くほど長くなったので(なんならまだ書きたいシーンもあるw)、ほたるムーンちゃんへの愛を語ったりするのは次の記事にしますね。(まだ書く気かよw)
我ながら好きを拗らせすぎている…
万が一ここまで読んでくださった奇特な方がいらっしゃいましたらどうもすみません…ありがとうございます…
というわけで、もう少し続きます(笑)